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食事とセックスの共通点は?

さあ、もうこんな大げさな話は終わり。別に一生、空腹とイライラに悩むわけじゃないわ。ダイエットする人は、大好物が禁止されると、必ず絶望しちゃうのよね。だから、私たちは「スリムないい女計画」に、ベジタリアン向けのクッキー、チョコレート、ハンバーガー、アイスクリームなんかを取り入れるようにしたの。ただ、これまで食べていたものとは違うだけ。何かをあきらめるわけじゃなくて、これまで食べてきた、とんでもない食べ物を別のものと取り替えるだけよ。たいしたことないでしょ。これから食べるものだって、同じくらいおいしいんだから。だから、今までの「どうしてもあれが食べたい」って欲望に駆られる習慣にだまされないように。それはただの幻想だから。「たんぱく質はどこからとるの?」って質問よりもっとイライラするのが、「やたらと肉が食べたいから、鉄分が足りないに違いないわ」ってセリフ。何かがむやみに食べたくなったからって、たいていは、体がそれを必要としているわけじゃないのよ。喫煙者はタバコを吸いたがるし、アルコール依存症の人はお酒を、麻薬中毒者は麻薬を、ジャンクフードにはまっている人はジャンクフードをやたらとほしがる。くだらない食べ物を二日間食べつづけたあとに、急にサラダやフルーツが食べたくなったら、それは間違いなく、体が必要としているからだけどね。それ以外は、ただ中毒症状が出ているだけ。そんな気持ちはきっぱり追い払わなきゃ。でも、まずそういうことを試してみて、中毒がどんなものか理解してみるのもいいわ。私たちが生き残るために、脳は快感を生み出すドーパミンって化学物質を出すの。ドーパミンはセックスの最中に出る(だれかといちゃいちゃしたりするだけでも出るわよ)から、人間は子どもを作り、死に絶えることがない。食べ物も同じ。脳を刺激してドーパミンを出させるから、私たちは食べて体に栄養を与えることを忘れないわけ。基本的には、脳が快感だと受け取るものはすべてドーパミンに脳細胞を追跡させ、その快感がどこから来るのかを永遠にとどめておく記憶痕跡をつくるの。これは生存の必要性から発達したわけだけど、時にはこれが悪い結果を生むこともあるわ。ヘロイン、コカイン、アルコール、ニコチンはみんな、この脳の快感回路を作動させるきっかけになるわけ。それに、チョコレート、砂糖、チーズも、脳の同じ部分に影響を与えるの。そう、私たちは生理学的に食べ物の中毒になりえるってことよ。どんな食べ物も脳の快感センターを始動させることができる。運のいい人は、ブロッコリーを食べてドーパミンを感じ、実際にこのヘルシーな食べ物に夢中になることもあるんだけど、どの食べ物のとりこになるか、どれだけの快感を得るかは、人によって違うの。だから、自分の記憶の痕跡をリセットして、ジャンクフードじゃなくヘルシーな食べ物で快感を得るようにすればいいってこと。でも言うは易く、行うは難し。特に、タバコやアルコールや麻薬の中毒者や、太りすぎの人にとってはね。研究では、こういう人たちはほかの人と比べて、ドーパミンの受容体が少ないってことが分かっているんだけど、どうやら楽しいっていう感情を経験しにくいんだって。だから「わ〜っとわきあがる快感」を得られなくて、タバコとかお酒とか、麻薬とかギャンブルとか過食に走っちゃうわけ。だからって、自分はそういうタチだってすぐに決めつけて、健康的になんてなれっこないって思っちゃダメよ。私たちは体の言いなりになっているわけじゃないんだから。司令官はあくまでも自分なのよ。
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