状況判断力を高めるにはコツがあります。それは注意力を分散させることです。A車のドライバーが前方の交差点を通過するさいに注意しなければならないことは、だいたい次のとおりです。「・前方の信号はどうなっているか、自分のクルマが交差点に入るまで青のままか」「・歩道に歩行者はいるかいないか、子供の有無は」「・前車との車間距離は適当か、左折車はないか」「・対向車線から右折車はあるかないか、あったとしたらそのクルマは直進車の通過を待っているか、ムリな右折をしようとしていないか」「・自分と同じ車線にバイクや自転専が並走していないか」「・駐停車中のクルマの陰から人が飛び出さないか」「・交差点の先の道路状況はどうなっているか」「・後続車はどうか」実際は、この二倍も三倍もの情報を入手し、分析し、判断、行動しなければならないのですが、ベテランドライバーの場合、これらの状況を瞬時に先読みしながら判断しているのがふつうなのです。ところが初心者や運転歴の浅い人の場合は、情報の入手量が少ない、しかもどのように状況が変化するだろうかという先読みができないので判断が遅いのです。具体的にいうと、前方の信号しか目に入らず、対向車線からの右折車の有無とか、並走するバイクや自転車、信号待ちの歩行者が一つの情報としてインプットされていないのです。このため駐車中のクルマの陰から飛び出した子供をハネたとか、対向車線からの右折車に接触するという事故か少なくないのです。問題は、どうしたら情報量をふやせるか、その情報を的確に分析、行動に結びつけることができるかです。そのコツが注意力の分散です。かりに注意力のすべてを一〇〇とした場合、前方の信号に注ぐ注意力は五〇とする、歩行者は三〇、右折車・左折車は一〇ずつといったように、注意力を分散させるのです。注意力とか集中力といったものは、一点に集中させるのがふつうの考え方であり、そうしたクセがついているものですが、ことクルマに関しては逆に注意力を分散させるのが、状況判断力を高めるコツなのです。なお、今書いたことは、自動車学校(自動車教習所)で初めに教えてもらえる事なのです。
[参考サイト]
東京エリアの自動車学校コヤマドライビングスクール
http://www.koyama.co.jp/