パソコン通信の時代から、チャット(オンライン会話)やBBS(電子掲示板)があるが、インターネットでも同様の機能を使って顧客との、または顧客同士での会話や意見交換ができるコミュニティの場が広がっている。これは千趣会のホームページである。テーマも美容・健康、テレビの話題、女性の仕事、財テク・保険・マネー、お稽古事と六つのコーナーに分かれている。その他会員に対するサービス・カウンターがあり、これは直接のショッピングよりも会員サービスを狙いとした会員との交流を狙ったホームページとなっている。買物は本来のカタログでという考え方がうかがえる。確かに一覧性という点では印刷が勝っている。ただし、注文はこの画面からもできるようになっている。いずれにしてもこうしたチャットや掲示板は、このメディアだからできる新たなサービスである。さまざまなコミュニケーションのなかで自社への信頼と親密感を深めて顧客との一体感を醸成しようとしているものと考えられる。これはインターネットの双方向性を基礎とした、新しいサービスと顧客政策の方向を示している。顧客を自社のまさにコミュニティ、一つの共同社会に取り込む方法として今後の利用が高まるものと判断される。