昨今の不透明な景況から、時代は混沌の様相をさらに深めているようだ。ひと頃騒がれたベンチャー、ニッチ(隙間)、ニュービジネスなどが一段落して、より深化した形がいま再び脚光を浴びている。いつの時代もこうしたビジネスは、浮かんでは消える運命にあるのだが、かつてベンチャー、ニッチと騒がれた各種の起業は結局、大手資本に吸収されたり、いいとこ取りをされたあげく、消滅してしまったケースも多い。振り返ってみれば、それは成熟社会の最後の徒花でもあったようだ。いまも生きのびている数少ないチャレンジャーだった人たちは、大手資本との巧みな提携、市場のすみ分けで地盤を固め、ひとつのカテゴリーを築いた起業家群ともいえる。ところがいまは、その大手企業すらリストラの波に翻弄されるような、大変革が日本に起きている。大手企業が自社の存在すら危うい状況になっているのだ。これまでも「戦国時代」「下克上」など企業間、あるいはジャンルにくさびを打ち込むニッチ、ニュービジネスの活躍を形容する言葉はいくらでもあった。が、ダイエー会長兼社長・中内切が年頭所感で「平成の大乱」と表現したように、これからの日本はどこを向いてどう走るのか、だれにも皆目、見当もっかないような状態になってきている。それは、ひと頃もてはやされた未来学の衰退でも明らかであろう。「未来がみえない」「将来が展望できない」「先行きが読めない」と、お先真っ暗な時代なのだ。ピンチは最大のチャンス。当然ながら、この混迷の機に乗じて台頭してきたニッチ、ベンチャー、ニュービジネスのニューフェイスは数多い。前回の時とは社会情勢も異なり、真の意味でのベンチャービジネスが成立する条件下にあるから、マスコミもこぞってこうした起業家たちを取りあげる。パーク24もその例にもれない。しかし、「仕事というのは究極、常にベンチャーであり、ニュービジネスであることに変わりはないのですが、私は、その程度のくくりでこのビジネスを考えてはいません」と専門家は固くなにこれを否定する。そんな小さなマーケットではないというのだ。話は続く。「コインパーキングのビジネスは、数百億円を取りにいくような小さなビジネスではありません。これからの産業の中に入り得る仕事だと考えています。総マーケットでいえば兆を相手にする市場、場合によっては、一〇兆円のマーケットが手つかずで残っている産業だと思いますね。ベンチャービジネスという、ともすると泡沫的なくくりではこれをみてはいません」ましてや、ニッチなどという狭監なカテゴリーづけは成立しないことになる。三井不動産販売、伊藤忠商事など大手の関連会社が、最近、この分野に参入してきたことでも、その一端がうかがえるだろう。よし悪しは別にして、こうした大手が動く時は、そこに市場性ありとにらんだ場合にかぎられている。資本の大きさで根こそぎさらうという、いっものパターンである。こうした進出で逆に、コインパーキング事業が、ホットビジネスである証明がっいたともいえそうだ。
コインパーキングのユアーパーキング
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