何らかの病気と診断されクスリが出ている状態ではなくても、人それぞれ、体格や生活の仕方や食生活は異なるのですから、当然必要とされる健康(栄養)補助食品の種類や量が違ってきます。例えば定時に出社して定時に帰れるサラリーマンと、朝出社したらいつ帰れるのか分からないようなサラリーマンとでは、それだけでも必要とされるビタミンCの量は違ってきます。さらにタバコを吸うか吸わないかでも必要量は違います。ビタミンCには抗酸化作用があります。抗酸化作用というのは、フリ上プシカル(活性酸素)という暴れ者が体内の組織を酸化してしまう(さびのようにボロボロにしてしまう)のを防いでくれる働きのことです。この抗酸化作用は、ほかの抗酸化作用のあるビタミンがあると、相乗効果で何倍もの働きをしてくれます。ですからCだけを何倍にも増やすよりも、ほかの抗酸化ビタミンであるビタミンEやベータカロチンを加えたほうがいいのです。またビタミンCには、抗酸化作用だけでなく、コラーゲン(皮膚、腱、軟骨などを形づくるタンパク質)の体内での合成を助けたり、鉄の吸収を助けたり、コレステロールを体の外に出しやすくしたり、免疫グロブリンやインターフェロンの合成を助けたり、と実に多彩な働きがあります。このときに、バイオフラボノイド、カルシウム、マグネシウムなどのほかの栄養素があると、効率よく働いてくれます。逆にいえば、ビタミンCだけを多く摂れば摂るほど、体の中に蓄えてある栄養素を使っていきますから、それらの栄養素が不足してしまいます。バイオフラボノイド、カルシウム、マグネシウムなどを補ってあげないと、今度はそれらの栄養素の不足状態になってしまうのです。このように栄養素というものは、単独で働いているわけではないので、ある栄養素だけを突出して摂ってもその効果を最大限に受けられるどころか、ある量を超えるとほかの栄養素の不足状態を招いて逆効果になりかねません。特に栄養素を健康(栄養)補助食品で摂っていく場合には、バランスに気をつけなければなりません。